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小児のアレルギー性鼻炎による嗅覚障害: 多施設大規模横断研究

Langdon C, et al. Allergic rhinitis causes loss of smell in children: The OLFAPEDRIAL study. Pediatr Allergy Immunol 2016. .[Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27612327

 


アレルギー性鼻炎は嗅覚障害(においを感じにくくなる)原因になることが指摘されています。

今回は、多施設における大規模研究で、アレルギー性鼻炎と嗅覚障害を確認した研究結果をご紹介します。


 

P: 医療機関 計271施設において、アレルギー専門医によって診断された6-12歳の未治療のアレルギー性鼻炎(AR)の患者1260名(女児41.3%)

E: アンケート調査におけるARの頻度と重症度

C: -

O: アレルギー性鼻炎は嗅覚障害に影響するか

 

【結果】

嗅覚障害の評価は、0-3までの4段階スケールによって、主観的評価を行った(0:症状なし、1:軽度、2:中等度、3:重度)。

結果として、アレルギー性鼻炎に罹患している児1260人中551人(44%)が嗅覚障害を訴えていた

また、間欠的なアレルギー性鼻炎より持続的なアレルギー性鼻炎の方が、より頻回の(52.1% vs 38.0%、p<0.001)、より強い(0.75±0.84 vs 0.51±0.73、p<0.0001)嗅覚障害を報告した。

さらに、嗅覚障害の頻度と強度は、間欠性アレルギー性鼻炎でより持続的なアレルギー性鼻炎が有意に高かった(p < 0.0001)。

 

【コメント】

アレルギー性鼻炎は、小児においても嗅覚障害が発症しやすくなり、アレルギー性鼻炎が持続していて重症度が高いほど嗅覚障害の発現頻度は高くなり、重症度もあがるとまとめられます。

なお、論文内でも言及されていますが、嗅覚障害は閉塞と炎症が原因であるとされており、鼻腔内ステロイド薬は、アレルギー性鼻炎患者の嗅覚障害を改善することが報告されています。 

 

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トリアムシノロン(ステロイド)点鼻は、奇形や自然流産を増加させない

Berard A, et al., Intranasal triamcinolone use during pregnancy and the risk of adverse pregnancy outcomes. J Allergy Clin Immunol 2016.  (in press)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27045580
 
トリアムシノロンはステロイド薬ですが、点鼻薬としては本邦では使用されていません。
また、全身投与ではなく、あくまで点鼻です。少なくとも奇形とは関係していなかったという結果です。


P: 1998-2008年 カナダ(モントリオール、ケベック)の妊婦289,723名
E: 鼻腔内トリアムシノロン使用
C: 非使用
O: 奇形・自然流産(第一三半期)、SGA(small for gestational age;不当軽量児=週数に比較して体重が少ない)(第二〜第三三半期)の発生

【結果】
トリアムシノロン点鼻の使用群では、非使用群と比較して先天奇形のリスクと関係しなかった(オッズ比[OR]、0.88; 95%信頼区間(CI) 0.60-1.28; 31)。
自然流産のリスクとも関係しなかった(OR、1.04; 95%CI 0.76-1.43)のリスク、SGA(OR 1.06; 95%CI、0.79-1.43)。
しかし、第一三半期のトリアムシノロン点鼻は呼吸障害(気管・気管支・後鼻孔閉鎖の形成異常;OR、2.71; 95%CI 1.11-6.64)のリスクと関係していた(口蓋裂とは有意な関連なし)。


【コメント】
妊婦のアレルギー性鼻炎治療に使用される鼻腔内コルチコステロイドは、十分なデータがないため、妊娠期の薬剤としてカテゴリーCでした。
結果は、SGAや多くの先天奇形のリスクは上げないながら、呼吸器障害のリスクをあげる可能性があることが指摘されています。ただし、あくまで第一三半期間(妊娠14週まで)の話であることに注意が必要です。



 

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