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血清ペリオスチンは喘息の診断に有用である

Inoue T, et al. Periostin as a biomarker for the diagnosis of pediatric asthma. Pediatr Allergy Immunol 2016; 27:521-6.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27062336

 


以前ぺリオスチンに関して、アトピー性皮膚炎の重症度・内因性外因性の判断に有用であるhttp://pedallergy.jugem.jp/?eid=135ことをUPしました。今回は喘息の診断に有用であるという報告です。


 

P: 本邦の三施設でリクルートされた、喘息・漏斗胸・非喘息患者である6-16歳の小児56人

E: 喘息(BA)児 28人

C: 喘息のない児 27人

O: 喘息診断において、呼気一酸化窒素(FeNO)、肺機能、好酸球数、総IgE値、血清ペリオスチン値のどれが診断精度が高いか


【結果】

気管支喘息は、ISAACアンケートによって診断され、心疾患、腎疾患、骨疾患、アトピー性皮膚炎、悪性疾患の患者は除外された。喘息群28例全例でコントロール良好であり、19例(67.9%)は軽症、9例(32.1%)は中等症だった。メサコリン反応閾値の中央値は、1.2mg/mlだった。

気管支喘息群の血清ペリオスチン値は、対照群より有意に高かった(中央値[igr]、134.0[116.3-166.3]対112.0[97.0-132.0] ng/ml; p=0.012)

コントロールから漏斗胸をもつ児を除外した場合、ペリオスチン値、FEV1、MMFのAUCは0.75、0.74、0.80であり、ペリオスチンによる喘息診断におけるROC解析によるAUCは、FeNOや肺機能検査といった従来のマーカーに匹敵した。

 

【コメント】

ペリオスチンは、線維芽細胞または上皮細胞で産生される細胞外マトリックスタンパク質であり、今回の報告は、呼吸機能検査と同等に重症度診断に役立つとまとめられます

Th2細胞サイトカインが線維芽細胞においてペリオスチン発現を誘導し、喘息における上皮下線維化に関与することが本邦から報告されています。

 

 

 

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呼気一酸化窒素(FeNO)は小児気管支喘息の診断に有用か: メタアナリシス

呼気NO 一酸化窒素 喘息 診断Tang S, et al., Fractional Exhaled Nitric Oxide for the Diagnosis of Childhood Asthma: a Systematic Review and Meta-analysis. Clin Rev Allergy Immunol 2016.[Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27444490

 


呼気一酸化窒素(FeNO)は、本邦ではすでに保険適応が下りており、一部の医療機関では測定されています。

小児に関して、わが国でも「呼気NO測定ハンドブック」(http://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/06/pdf/a17112.pdf)がフリーで使用できますが、まだ診断としてのメタアナリシスは不十分でした。


 

P: PubMed, Cochrane Library, EMBASE, MEDION, Web of Scienceを検索して 呼気一酸化窒素(FeNO)の喘息診断精度に関し研究した8研究 2933名

E: -

C: -

O: 喘息小児に対する呼気一酸化窒素(FeNO)診断に有用か

 

【結果】

Prospective研究は3件、Retrospective研究は5件であり、主な診断手段として、感度、特異度、診断オッズ比(DOR)とsummaryROC下面積(SROC)に対して二変量モデルを使用した。

小児喘息の診断のための感度、特異度、DOR推定値は、0.79[95%信頼区間(CI)、0.64-0.89]、0.81(95%CI、0.66-0.90)、16.52(95%CI、7.64-35.71)であり、SROCは、0.87(95%CI、0.84-0.90)だった。

サブグループ分析において、コルチコステロイド使用、ステロイド使用なし、禁煙、喫煙、慢性咳嗽、アレルギー性鼻炎患者に対するDORは、それぞれ4.47(95%CI、3.39-5.90)、21.40(95%CI、15.38-29.76)、19.84(95%CI、15.63-25.19)、5.41(95%CI、2.97-9.86)、35.36(95%CI、23.90-52.29)、2.99(95%CI、0.85-10.45)だった。

 

【コメント】

FeNOは小児気管支喘息の診断に中等度の有用性があるとまとめることができます。

特に慢性咳嗽患者、ステロイドを使用していない患者、喫煙しない患者(ん?小児では?)で、FeNOは比較的良好な検査精度があることが明らかになったといえます。

喘息診断におけるFeNOの有用性に関するメタアナリシスは、成人に関しては行われていましたが(J Asthma 53(4):404–412)、小児に対してのみでは行われていなかったそうです。

 

 

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