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生後12か月以内の抗生剤投与は、その後の食物アレルギー発症に関連する: 症例対照研究

Love BL, Mann JR, Hardin JW, Lu ZK, Cox C, Amrol DJ. Antibiotic prescription and food allergy in young children. Allergy Asthma Clin Immunol 2016; 12:41.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27536320


ここのところ多忙で、先々週・先週とブログの更新が4回になってます。

論文自体はできるだけ多く、ざっくりとでも読むようにしていますが、きちんと文章としてUPとなると結構大変なものですね。

電車内とかトイレとかで読むことが多いんですけど、文章にするとなるとパソコンに向かわなければなりませんから。

とはいえ、このブログを続けることで、「人に伝えられるレベルで」論文を読む習慣がついてきたので、できる限り頑張りたいと思います。

このブログをどれくらいの方に読んでいただけているのか分かりませんけど、、


 

P: 2007-2009年出生のサウスカロライナにおけるメディケイドの診療データから抽出された、生後12か月までに抗生剤処方された児

E: 2010年に食物アレルギー(ICD-9-CMコード)を原因としたクリニック受診または入院をした児 1504例

C: 出生年月、性、人種や民族的背景でマッチされた対照5995例

O: 抗生剤処方は、食物アレルギーの発症に影響するか

 

【結果】

皮膚炎(n = 655)が食物アレルギーと関連した診断名として挙げられ、その他に、アレルギー性胃腸炎・腸炎(n = 130)、アナフィラキシー(n = 87)、他の詳細不明のアレルギー(n = 50)が診断されていた。

牛乳(n = 99)、鶏卵(n = 77)、ピーナッツ(n = 70)、シーフード(n = 29)に対する食物アレルギーが報告されたが、大多数の例では食物アレルゲンは特定されていなかった。

食物アレルギー診断のオッズ比は、喘息、喘鳴またはアトピー性皮膚炎で調整された。 抗生物質の内訳は、ペニシリン(38.2%)、セファロスポリン(15.1%)、マクロライド(13.1%)、スルホンアミド(5.4%)だった。 抗生処方歴のない小児と比較して、抗生剤処方をうけた場合の食物アレルギー診断のaORは線形に増加し、5シリーズ以上の抗生処方を受けた児では、対照と比較してaOR 1.64; 95%CI 1.31-2.05)のFA診断リスクがあった。最も強い関連は、セファロスポリンとスルホンアミド系抗生物質の処方歴がある児で示唆された。

 

【コメント】

生後12か月までの抗生剤投与は、その後の食物アレルギー発症に関連する可能性が上がるとまとめられます。特に、セファロスポリンは本邦でよく処方されている抗生物質の一つであり、やはり十分吟味して処方すべきでしょう。

以前、乳児期の抗生剤投与がその後のアトピー性皮膚炎発症リスクになる( http://pedallergy.jugem.jp/?eid=81)というシステマティックレビューをご紹介いたしましたが、今回は食物アレルギーに関与するという報告です。

小生は、もともと抗生物質を処方せずすむようにお話しをすることが多く、抗生剤を処方する場合もセファロスポリン系抗生物質を処方する率は低く、多くはペニシリンかマクロライドまでで収められるように努めています(もちろん、社会的背景やセッティングにもよると思いますので、抗生剤を処方することを強く批判したいわけではありませんけれども)。

現実的に、self-limited(自然治癒の見込める)気道感染症に対する抗生剤治療は、7000名に投与して一人効果がある程度という報告も最近ご紹介しました(http://pedallergy.jugem.jp/?eid=148)。これは乳児を対象としたものではありませんので、感染が重篤化しやすい乳児では必ずしも同列には扱えませんが、やはり広域抗生物質は十分考えて処方するように自戒するべきかと思いました。

なお、メディケイドは、米国の公的保険制度の一つです。どちらかといえば、低所得者向けのものです。

 

 

評価:
Donald Y. M. Leung MD PhD,Stanley J. Szefler MD,Francisco A Bonilla MD PhD,Cezmi A Akdis,Hugh Sampson
Elsevier
¥ 12,033
(2015-08-25)

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