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花粉の舌下免疫錠は効果はあるが十分ではない: システマティックレビュー&メタアナリシス

Di Bona D, et al., Efficacy of Grass Pollen Allergen Sublingual Immunotherapy Tablets for Seasonal Allergic Rhinoconjunctivitis: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Intern Med 2015; 175:1301-9.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26120825

 

 

P: EUと米国における季節性アレルギー性鼻炎(Seasonal allergic rhinoconjunctivitis ;SARC) に対し、花粉舌下錠を用いた舌下免疫療法(SLIT)を評価したランダム化比較試験 13件(4569人)

E: SLIT施行群

C: プラセボ群

O: 症状スコアと薬物スコアが改善するか


【結果】

症状スコアが標準平均差(SMD)-0.28; 95%信頼区間(CI) -0.37〜-0.19 (P<.001)の改善薬物スコアがSMD -0.24; 95%CI -0.31〜-0.17 (P<.001)改善した。

有害事象は、SLIT群 2259例のうち1384例(61.3%)、プラセボ群2279例のうちの477例(20.9%)で認められ、SLIT群のうち7例は、アドレナリンを必要とする有害事象が発生した。

 

【コメント】

舌下免疫(SLIT)錠は、欧州では2009年9月26日に特異的免疫療法の投与経路として認可され、米国では2014年4月1日に米国食品医薬品局(FDA)により5種花粉舌下錠として認可されました。

本邦では、ダニに対するSLIT錠が認可されています(スギは液剤です)。

効果は明らかなのですが、今回のシステマティックレビューでは、季節性アレルギー性鼻炎患者の症状改善や薬物(抗ヒスタミン剤とコルチコステロイド)使用を減少させるには、花粉舌下錠の有効性は十分ではないと評価されていましたそのため、SLITの有益性と簡便さは、実施するのに充分な理由とはならないかもしれないとされていました。また、SLITの効果が高い患者を同定する因子を特定する更なる研究が必要であるとされています。

個人的には長期の使用などに関しての検討もさらに要するように思います。

 

 

 

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