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陰イオン界面活性剤は皮膚のバリア機能を傷害するかもしれない

Xian M, et al. Anionic surfactants and commercial detergents decrease tight junction barrier integrity in human keratinocytes. J Allergy Clin Immunol 2016; 138:890-3.e9.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27596709

 


■ 昔から、アトピー性皮膚炎のお子さんではいわゆる合成洗剤を避けたほうが良いと言われてきました。しかし、思ったより研究は少なかったので、JACIに最近発表された論文をご紹介いたします。


 

P: Air-Liquid Interface(ALI)培地で培養された正常なヒト表皮性ケラチノサイト(NHEKs)

E: 陰イオン性界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム[SDS]、ナトリウムドデシルベンゼンスルホン酸塩[SDBS])と、陽イオン界面活性剤(塩化ベンズアルコニウム[BZC])、ノニオン界面活性剤(ソルビタンモノオレイン酸塩)

C: 刺激なし

O: 表皮の障害性(細胞死の標識としての乳酸デヒドロゲナーゼ[LDH]増加量で評価)。

 

 

 結果

 

 陰イオン性界面活性剤(SDSとSDBS) 72時間の刺激により、有意に上皮の電気抵抗が低下した。

■ 同時に、SDSやSDBSによる傍細胞の透過性は、用量依存的に増加した。

■ 陽イオン界面活性剤BZCやノニオン界面活性剤(Tween 20)では、すべての用量でTERと傍細胞の異常流出が認められず、バリア破壊効果がないことが示唆された。

■ 陰イオン性界面活性剤が洗浄によって除去されると、経皮的電気抵抗(transepithelial electrical resistance;TER)とフルオレッセインイソチオシアネート(FITC)は72時間以内にベースライン・レベルに徐々に回復した。

■ SDS、SDBS、商業的な洗剤による処置は、occludin染色による免疫蛍光検査により、皮膚のハニカム構造に障害を来すことが示唆された。

 

 

 コメント

 

■  以前から、陰イオン性界面活性剤がヒト表皮性ケラチノサイト(NHEKs)のタイトジャンクション(TJ)バリアを破壊する可能性があることを示唆されていました。

■  本研究はTJsの上で界面活性剤や市販の洗剤の皮膚に対する直接的な効果を検討し、微量濃度でも陰イオン性界面活性剤がTJsと、関連分子の障害によりAir-Liquid Interface(ALI)培養NHEKsのバリアを傷害することを示したとまとめられます。ざっくりまとめると、合成洗剤は少量でも皮膚を傷害する可能性がある、ということですね。

■  1950年代に合成洗剤が発売され普及したこととアレルギー疾患の罹患率の上昇が一致していると述べられていましたが、これはあくまで交絡因子のような気がします。合成洗剤のみでアレルギーが増えたとするのは無理があるように思います。 

 

 

 

 

 

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