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アトピー性皮膚炎発症前に、黄色ブドウ球菌は保菌していない: 症例対照研究

Kennedy EA, et al. Skin microbiome before development of atopic dermatitis: Early colonization with commensal staphylococci at 2 months is associated with a lower risk of atopic dermatitis at 1 year. J Allergy Clin Immunol 2017; 139:166-72.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27609659

 


アトピー性皮膚炎と黄色ブドウ球菌の関連に関し、今まで幾つかの報告をご紹介してきました(http://pedallergy.jugem.jp/?eid=101)(http://pedallergy.jugem.jp/?eid=96)。

しかし、「アトピー性皮膚炎が先か」「黄色ブドウ球菌が先か」は、はっきりしていません。

その疑問に答える研究結果が発表されたのでご紹介いたします。


 

P: Cork BASELINE Birth Cohort Study(SCOPE studyの引き続きの研究) に参加した児からランダムに選択された生後6か月児 50人

E: 12ヶ月までにアトピー性皮膚炎を発症した10人

C: 12ヶ月までにアトピー性皮膚炎を発症しなかった対照群 10人

O: 生後6ヶ月まで3回(2日、2ヶ月、6ヶ月)得られた皮膚4箇所(肘窩、膝窩、鼻先端、頬部)で採取したサンプルが両群で異なるか

 

 

結果

 

臨床検体に対し、16SリボソームRNA塩基配列決定法と分析を行い、最も一般的な菌株は、Staphylococcus epidermidisとStaphylococcus cohnii だった。

アトピー性皮膚炎児は、発症前に異常な細菌叢がなく、黄色ブドウ球菌を保菌していなかった

患者とコントロールを比較し、、12ヵ月時に皮膚に影響を受けた乳児は、12ヶ月で影響を受けなかった乳児と比較し、2ヶ月時の肘窩の細菌叢に統計的に有意差があった。

特に、共生ブドウ球菌は12ヵ月で皮膚に影響を受ける乳児で有意により少なかった

 

 

コメント

 

アトピー性皮膚炎発症時において黄色ブドウ球菌コロニー形成は、起こっておらず、共生ブドウ球菌種によるコロニー形成が、アトピー性皮膚炎の発症を保護するかもしれないとまとめられます。

この結果から考えると、アトピー性皮膚炎の発症に黄色ブドウ球菌が関与するというより、黄色ブドウ球菌以外の表皮ブドウ球菌などがアトピー性皮膚炎発症を阻止しているとも言い換えられましょう。

一方、幼児の皮膚培養による研究では、1歳までの乳児においてアトピー性皮膚炎病変の約21%で、黄色ブドウ球菌コロニー形成を示したそうです(Br J Dermatol 2009;160:1286-91.)。

本研究との差は、研究集団における違いおよび/または標本抽出された皮膚病変の重症度に関連があるかもしれないとされていました。

また、本研究の検体サイズが小さいことや帝王切開が少ないことが、生後2日目の統計的な違いが現れにくかった理由になる可能性が指摘されています。

 

 

 

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