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小児期のネコやイヌの感作は、将来のネコやイヌの症状発症を予測する

Asarnoj A, et al. Sensitization to cat and dog allergen molecules in childhood and prediction of symptoms of cat and dog allergy in adolescence: A BAMSE/MeDALL study. J Allergy Clin Immunol 2016; 137:813-21.e7. 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26686472
 


昨日の論文は、ネコは持続して飼育していたほうが防御抗体といえるIgG4が増加するという報告。
今回は、小児期にネコやイヌに感作されていると将来ネコやイヌアレルギーを発症している可能性が高いという報告。



P: BAMSE/MeDALLコホート研究4089名からランダムに収集された779名
E: 4, 8歳時のネコ・イヌ特異的IgE抗体価(ImmunoCAP)、Fel d1,2,4(ネコアレルギー分子)、Can f1,2,3,5,6(イヌアレルギー分子)に対するIgE(ISAC技術を使用)
C: -
O: 16歳時のネコ・イヌに対する症状の予測


【結果】
アレルギーは、ネコまたはイヌに対する曝露による鼻炎、結膜炎または喘息と定義された。
4,8,16歳でネコとイヌ抽出物(ImmunoCAP)に対するIgE陽性率(≧0.35)はネコ6.8%、13.9%と19.8%、イヌ5.1%、11.6%、22.9%だった。
Fel d1もしくはネコ特異的IgEは、将来のネコアレルギーに関し同程度の陽性適中率だった。
Can f1もしくはイヌ特異的IgEは、将来のイヌアレルギーのために、イヌ抽出物IgEより高い陽性予測値を示した。

小児期のFel d1、Can f1に対する感作は、16歳におけるネコまたはイヌに対する症状と有意に関係していた。
アレルギーを起こす分子に対する3つ以上の感作は、ネコ・イヌ特異的IgE抗体価の結果より良好に、将来のイヌネコの症状を予測し、多数に感作していた小児は、将来より強い症状を呈していた。


【コメント】
小児期にネコ/イヌアレルゲンに感作している幼児に関し、将来の呼吸器症状に関し縦断的なpopulation-based studyを行ったのははじめてだそうです。
昨日の論文と矛盾している印象も持つかもしれませんが、幼児期にネコを飼育し続けると防御抗体が産生はされても、それ以上にアレルギーとしては明らかになってしまう可能性のほうが高いと考えれば矛盾はないといえます。
症状が安定してきた患者さんが急に症状が不安定になってきて、おかしいなと思い、よくお話をお聞きすると新しくペットを飼いはじめたという患者さんがごく稀にいらっしゃいます(多くの場合は、事前にどうしましょうかと相談されるのですが、、)。
ダニはいくらでも減らしていいと思いますが、ペットも生き物ですから簡単に手放せるわけはありません。結局薬剤を増量する結果になることがあります。
どちらにせよ、飼育し続けるかどうかは、ご家族と相談を十分していく必要性はあるでしょうけど、簡単な問題ではないですね。


 

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