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トリアムシノロン(ステロイド)点鼻は、奇形や自然流産を増加させない

Berard A, et al., Intranasal triamcinolone use during pregnancy and the risk of adverse pregnancy outcomes. J Allergy Clin Immunol 2016.  (in press)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27045580
 
トリアムシノロンはステロイド薬ですが、点鼻薬としては本邦では使用されていません。
また、全身投与ではなく、あくまで点鼻です。少なくとも奇形とは関係していなかったという結果です。


P: 1998-2008年 カナダ(モントリオール、ケベック)の妊婦289,723名
E: 鼻腔内トリアムシノロン使用
C: 非使用
O: 奇形・自然流産(第一三半期)、SGA(small for gestational age;不当軽量児=週数に比較して体重が少ない)(第二〜第三三半期)の発生

【結果】
トリアムシノロン点鼻の使用群では、非使用群と比較して先天奇形のリスクと関係しなかった(オッズ比[OR]、0.88; 95%信頼区間(CI) 0.60-1.28; 31)。
自然流産のリスクとも関係しなかった(OR、1.04; 95%CI 0.76-1.43)のリスク、SGA(OR 1.06; 95%CI、0.79-1.43)。
しかし、第一三半期のトリアムシノロン点鼻は呼吸障害(気管・気管支・後鼻孔閉鎖の形成異常;OR、2.71; 95%CI 1.11-6.64)のリスクと関係していた(口蓋裂とは有意な関連なし)。


【コメント】
妊婦のアレルギー性鼻炎治療に使用される鼻腔内コルチコステロイドは、十分なデータがないため、妊娠期の薬剤としてカテゴリーCでした。
結果は、SGAや多くの先天奇形のリスクは上げないながら、呼吸器障害のリスクをあげる可能性があることが指摘されています。ただし、あくまで第一三半期間(妊娠14週まで)の話であることに注意が必要です。



 

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