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気候・汚染物質とアトピー性皮膚炎の関係

大気汚染 アレルギー アトピー性皮膚炎Kathuria P, Silverberg JI. Association between small particle air pollution, climate and childhood eczema prevalence and severity: a US population-based study. Pediatr Allergy Immunol 2016.[Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26842875

 
大気汚染と喘息の関係は明らかと思います(http://pedallergy.jugem.jp/?eid=57)が、アトピー性皮膚炎と大気汚染の関係は明らかではありません。今回の結果も、なにかモヤモヤしたものが残ります。

P: 2007〜2008年のNational Survey of Children's Healthにおける0-17歳の小児
E: 2006〜2007年の環境保護局測定からのデータ(一酸化炭素[CO]・硝酸塩[NO3]・二酸化窒素[NO2]・有機態炭素[OC]・硫酸塩[SO3]・二酸化硫黄[SO2])、PM2.5・PM10・対流圏のオゾン濃度、National Climate Data Centerで測定されたUV指数と気温と降水量
C: -
O: 小児期のアトピー性皮膚炎と、気候・環境汚染物質に関係があるか

【結果】
湿疹の罹患率は、12.98%(95%信頼区間 12.43-13.54)だった。

主成分分析によって4因子が特定された。
(1) OC、SO2・PM2.5を伴い、暑くて、湿気があり、雨がちである。
(2) PM10・対流圏オゾン高値を伴い、暑くて、晴れている。
(3) NO3・PM2.5高値。 
(4) CO高値
因子(1)は、より高い湿疹有病率と関係していた。
因子(2)、(3)は、より低い湿疹有病率と関係していた。
因子(4)は、より低い中等症-重症のアトピー性皮膚炎の有病率と関係していた。

アトピー性皮膚炎は、より高いNO2(p = 0.008)、SO2(p = 0.006)、SO3(p = 0.0002)、ヒ素(p = 0.0007)、ニッケル(p = 0.0002)、鉛(p = 0.03)、バナジウム(p < 0.0001)と亜鉛(p = 0.003)と関連していた。
また、より低いNO3(p = 0.002)、OC(p = 0.03)、PM2.5(p = 0.006)、カドミウム(p < 0.0001)、銅(p = 0.004)、カリウム(p < 0.0001)と関連していた。
一方、中等度~重篤なアトピー性皮膚炎は、より高いNO3(p = 0.03)、OC(p = 0.008)、PM2.5(p = 0.01)、銅(p = 0.04)、鉛(p = 0.008)、亜鉛(p = 0.01)、より低いCO(p = 0.03))と関連した。

【コメント】
まとめますと、
NO2、SO2、SO3はアトピー性皮膚炎の有病率を上げ、
NO3、OC、PM2.5、PM10は有病率を下げる、ということになります。
特に、PM10やオゾン高値を伴い暑く晴れが多い気候はアトピー性皮膚炎の発症を減らす作用があり、CO高値はよりアトピー性皮膚炎の重篤度を下げる可能性があると結論されています。
この結果をどう解釈するかどうかはわかりませんが、汚染物質より気候の影響が大きいのではないかと解釈できるかと思います。


 

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