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水道水中のトリハロメタンはダニ感作を促進するかもしれない

Min JY, et al., Association of trihalomethanes in tap water with house dust mite allergen sensitization in US adolescents. J Allergy Clin Immunol 2016.(in press)

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27040375
 


前回までは希釈塩素浴のお話。
今度は、トリハロメタンのお話。塩素からトリハロメタンができてきますが、「塩素がだめ」という意味ではないですから、念のため。



P: 2005〜2006年の全国健康栄養検査調査(NHANES)から12-19歳の2288名のうち、アレルゲン特異的IgE抗体価と水道水中トリハロメタンを測定した853名
E: 水道水中のトリハロメタン化合物含入量上位1/4
C:- 
O: HDM (コナヒョウヒダニ/ヤケヒョウヒダニ)感作に影響するか

【結果】
水道水は、浴槽または外の蛇口から参加者(46-76時間以内に検体を提出できなかった場合は訓練された検査者)によって採取された。
4種類のトリハロメタン化合物(クロロホルム、ブロモ・ジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム)が測定された。
0.35kUA/L以上と感作と定義し、247名(29.0%)がいずれかのダニに感作していた。
ダニ感作率は、ブロモ・ジクロロメタン量上位1/4はオッズ比3.0(95%信頼区間、1.5-6.1)、ジブロモクロロメタン量上位1/4でオッズ比2.5(95%信頼区間、1.2-5.2)と有意に高かった。
また、総トリハロメタン総量もコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニの感作率高値と関係した(オッズ比 3.7; 95%信頼区間、1.4-9.6;オッズ比 3.4; 95%信頼区間、1.3-9.0)。

【コメント】
トリハロメタンは消毒のための塩素の副産物。
Letterだが、前回までの希釈塩素浴とも関連があると思い、興味深い内容だったので読んでみた。
なぜトリハロメタンが感作に影響するのかは不明だが、論文中で細胞間結合を低下させる可能性が指摘されている。



 

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食器を食洗機で洗うより手洗いしたほうがアレルギー疾患が少なくなる

Hesselmar B, et al., Allergy in children in hand versus machine dishwashing. Pediatrics 2015; 135:e590-7.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25713281

 


P: スウェーデン出生の7歳から8歳の児1029名
E:  1) 食器は手洗いか食洗器か 
2) 発酵食品の摂取頻度 
3) 農場から送られてきた食べ物の摂取頻度 
4) 家で作った食べ物の摂取頻度 
5) 母乳栄養の期間
C: 食器の手洗いもしくは2)3)4)5)の摂取なし
O: ISAAC質問用紙による本人のEczema(湿疹=海外ではほぼアトピー性皮膚炎と同義)、喘息、アレルギー性鼻炎



【結果】
手洗いのほうがアレルギー疾患リスクがOR 0.57 (95%CI:0.37-0.85)と低値。traditionalな料理方法(手洗い・発酵食品・農場からの食品摂取)の項目数が多いほどアレルギー疾患が低率(項目ゼロの児を1として、1項目あり;aOR 0.59 [95%CI 0.43-0.82]、2-3項目あり; aOR 0.33 [0.13-0.84])。

【コメント】
「衛生的に」と食洗機を使うほうがアレルギーが多くなってしまうのは、衛生仮説を支持する結果。
横断研究のアンケート調査であり、エビデンスレベルは低いが、内容はとても興味深い。


 

評価:
NHKスペシャル取材班
文藝春秋
¥ 1,404
(2016-03-25)
コメント:最近のトピックスをうまくまとめてあるが、少しセンセーショナルにすぎる書き方ではある。一般向けとしての読み物としては面白い。

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