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アトピー性皮膚炎は重篤な細気管支炎の発症リスクをあげるかもしれない

Balekian DS, et al., Pre-birth cohort study of atopic dermatitis and severe bronchiolitis during infancy. Pediatr Allergy Immunol 2016. (in press)

昨日はRSウイルス予防 → 喘息を減らすかも、、
今度は、アトピー性皮膚炎 → 重篤な細気管支炎が増えるかも、、
というトピック。
昨日は理解できますが、今回のトピックは何か不思議な展開です。


P: Obstetric Maternal Study(MOMS)に参加した5407名
E: 電子カルテから抽出された細気管支炎と入院時の因子
C:-
O: アトピー性皮膚炎患児において、重篤な細気管支炎を発症するリスクが上昇するか

【結果】
1歳までに125名の乳児(2.3%)が重篤な細気管支炎を発症した。
これらの患者のうちの18例はADを発症していた。そのうち11例(61%)は細気管支炎前にADを発症していた。
調整していない分析法では、ADは重篤な細気管支炎と関係していた(χ2 14.6; p < 0.001)。
妊娠期間、出生時体重、多胎妊娠、出生後の新生児ICU(NICU)入院、母の出産歴、母の教育歴、母の年齢、妊娠中の母の喫煙と分娩様式で調整した多変量解析においても、ADは重篤な細気管支炎発症と関係していた(オッズ比2.72、95%信頼区間1.60-4.63)。

【コメント】
ADの乳児に対して、細気管支炎のリスクが高いかもという視点は特にはなかったが、オッズ比が3倍近いとなると、気をつけて診療するべきか。
論文中の考察で、カドヘリン関連ファミリー3(CDHR3)が、喘鳴や喘息増悪の原因と同様、ライノウイルスC(26)(細気管支炎の原因となりうる)の結合部位であるためではないかと推論されているが、ADと細気管支炎関連の機序は不明であると記載されている。




 

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アトピー性皮膚炎の寛解予測因子:システマティックレビュー

von Kobyletzki L, et al. Factors that predict remission of infant atopic dermatitis: a systematic review. Acta Derm Venereol 2015; 95:389-94.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25117201

 


P: 2003年9月までのMEDLINE,CENTRALで検索したRCT、コホート試験3316編の内、条件を満たした2本の論文を抽出。
E: フィラグリン(FLG) mutation、性、ペット暴露、抗炎症薬治療、アトピー性皮膚炎(AD)重症度、乳児期のアトピー感作
C: -
O: 6-7歳までのADの完全寛解に影響する因子



【結果】

2歳時点でのアトピー感作 aOR 2.76 (95%CI 1.29-5.91)、早期ADによる頻回の掻破 aOR 5.86 (95%CI 3.04-11.29)、2歳時点での客観的重症度スコア aOR 1.10 (95%CI 1.07-1.14)、ペット暴露(ネコ) aOR 2.33 (95%CI 0.85-6.38)


【コメント】
近年注目されているFLG mutationは調整後に有意差は消失。やはり、重症度や感作をみながら予後を考えていく必要がある。
が、システマティックレビューでも2編では、まだ言えることが限られるだろう。



 

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