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妊娠中・授乳中の食物除去はアトピー性皮膚炎を予防しない

Kramer MS, et al. Maternal dietary antigen avoidance during pregnancy or lactation, or both, for preventing or treating atopic disease in the child. Evid Based Child Health 2014; 9:447-83.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25404609

 


P: 2012年7月6日までにCochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials(CENTRAL,Embase,MEDLINEなど)から、
’タ叡罅5本(952名)
⊆乳中 2本(523名)
H症したアトピー性皮膚炎(AD)児に対する授乳 1本(17名)
を抽出。
E:  ’タ叡罎凌物抗原回避 
⊆乳中の食物抗原回避 
H症したAD児に対する食物抗原回避
C: それぞれ回避せず
O: それぞれのアトピー性皮膚炎のRisk Ratio(RR)



【結果】
 ’タ叡罎諒譴旅蓋恐麋髻─\幻12-18ヶ月
までのアトピー性皮膚炎発症予防に効果なし(RR 1.01 [0.57-1.79])
◆ー乳中の母の抗原回避; 生後18ヶ月までのアトピー性皮膚炎発症予防に効果なし(RR 0.73 [0.32-1.64])
 アトピー性皮膚炎を発症している児に対する母の抗原回避; 有意でないながら低下

【コメント】
発症するまでは母に対し抗原回避を指導する理由はないが、発症してからは「考慮する場合がある」でまとめて良いのでは。



 

評価:
---
森永乳業
¥ 648
()
コメント:アレルゲン性が残存しているため、重篤な乳アレルギーの場合の除去食としては不適切ですが、軽微な場合は摂取できる場合も多いです。開始の場合は専門医の指導を受けましょう。

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表皮のTSLPはその後のアトピー性皮膚炎発症を予測する

Kim J, et al. Epidermal thymic stromal lymphopoietin predicts the development of atopic dermatitis during infancy. J Allergy Clin Immunol 2016 (in press). 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26879860
 


P: 韓国の出生コホート研究に参加した児 ハイリスク群75例+コントロール群12例
E: -
C: -
O: 生後2か月に評価された、前腕掌側TEWL、テープストリッピングで採取されたFLG、αエノラーゼ、コルネオデスモシン、脂肪酸結合蛋白質、serpin B3、トランスグルタミナーゼ3、TSLPが、2歳時でのAD発症を予測するか



【結果】
ハイリスクの定義は、少なくとも片方の親が皮膚検査陽性orアレルギー性鼻炎の既往歴があるor家族に一人以上のADとされた。
生後24か月でのADの累積発生率は、ハイリスク群対コントロール群で有意差があった(64.8%対16.7%; P = .003)。
生後2か月のTSLP中央値(0.83pmol/mg)で二分化すると、生後24ヶ月でのAD発症リスクが5.3倍(95%CI、1.3-21.4)だった。
家族歴にTSLP発現を加えた場合、家族歴のみの児よりAD発症のaORが高かった(aOR = 12.6; 95%CI、1.1-143.9、aOR = 20.2; 95%CI、1.5-272.3)。FLGやTEWLなど他の因子は有意ではなかった。

【コメント】
TSLPは表皮細胞から産生されるサイトカインでアレルギー炎症のマスタースイッチである(Nature2011)。
生後2日、2か月もしくは生後1週以内のTEWLが1歳時のAD発症を予測するという先行研究があるが(JACI 2015、AI 2016)、本論文では、生後2か月のTEWLは有意ではなく、テープストリッピングでのTSLPが有意に関係するという結果である。 出生時はバリア機能(この場合TEWL)が関与するが、その後は免疫異常が顕在化してきて発症リスク因子も複雑化するのかもしれない。

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プロバイオティクス(乳酸菌製剤)はアトピー性皮膚炎発症を予防する: システマティックレビュー

Zuccotti G, et al. Probiotics for prevention of atopic diseases in infants: systematic review and meta-analysis. Allergy 2015; 70:1356-71.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26198702
 


P: 2014/2/14までのPubMed、Embase、Cochrane Libraryで検索した17本の論文を抽出。
E: プロバイオティクス投与群 2381例
C: Control群 2374群
O: Eczema(湿疹=アトピー性皮膚炎)発症のrisk ratio(RR)



【結果】
プロバイオティクスはいわゆる乳酸菌製剤。
Eczema(湿疹)発症RR 0.78 (95% 信頼区間: 0.69–0.89, P = 0.0003)、特に複数のプロバイオティクスでは RR 0.54 (95% 信頼区間: 0.43–0.68, P < 0.00001)。
一方、気管支喘息RR 0.99 (95% 信頼区間: 0.77–1.27、P = 0.95)、 喘鳴 (RR 1.02 (95%信頼区間: 0.89–1.17, P = 0.76)、アレルギー性鼻炎 RR 0.91 (95% 信頼区間: 0.67–1.23, P = 0.53)。

【コメント】
以前、シンバイオティクスのシステマティックレビューを紹介したが、今回はプロバイオティクス。
プロバイオティクスはAD予防に一定の効果があることが証明されていると考えられる。さらに、単一ではなく複数の乳酸菌投与のほうが効果があるようである。しかし、人種により効果に違いがある可能性もあり、日本人で効果があるプロバイオティクスを検索する必要性もある。一般診療で使用するには、日本人での証明が必要だろう。さらに、Eczemaを予防するのみで気管支喘息や鼻炎を予防しないのはなぜだろうか?

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ダニ回避はアトピー性皮膚炎の予防にならない:メタアナリシス

Bremmer SF, Simpson EL. Dust mite avoidance for the primary prevention of atopic dermatitis: A systematic review and meta-analysis. Pediatr Allergy Immunol 2015; 26:646-54.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26235650
 


P: 2014年10月までのMEDLINE, PubMed, Scopus、Cochrane Library、Global Resource of Eczema Trials databasesからハイリスク児に対するダニ回避のアトピー性皮膚炎(AD)予防効果をみたランダム化比較試験 7本(N=3040)を抽出。
E: ダニ回避
C: ダニ回避せず
O: AD予防のrelative risk(RR)



【結果】
RR 1.08(95% CI 0.78–1.49)で予防効果なし。

【コメント】
本邦と海外ではダニ汚染度が異なることに注意は要するが、現状ではダニを減らすことによるAD発症予防効果は認められていないとまとめることができる。ただし、論文にも記載あるが、AD治療に対してのダニ回避を否定するものではない。


 

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シンバイオティクスはアトピー性皮膚炎の治療に効果がある

Chang YS, et al. Synbiotics for Prevention and Treatment of Atopic Dermatitis: A Meta-analysis of Randomized Clinical Trials. JAMA Pediatr 2016 (in press).

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26810481
 


P: 2015年10月15日までのPubMed/MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials、CAB s Archive searchable databaseから検索したランダム化試験 8試験
E: シンバイオティクス投与
C: 投与なし
O: SCORADとADの相対リスク



【結果】
6本の治療研究( 0ヵ月-14歳; 計369名)と2本の予防研究(6ヶ月までの1本と3日未満の新生児1本;計1320名)が登録された。
1) 治療研究: 8週間の治療でSCORADの変化は -6.56 (95% CI, -11.43 -1.68; P = .008)と有意に低下した。 サブグループ解析で、混合した菌を使用したほうが有意(加重平均差、-7.32; 95%CI、-13.98〜-0.66; P = .03)であり、さらに1歳以上の小児の方が有意だった(加重平均差、-7.37; 95%CI-14.66〜-0.07; P = .048)。
2) 予防研究: プラセボに比べ、AD相対危険度は、0.44(95%CI、0.11〜1.83; P = .26)だった。

【コメント】
プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に投与するのがシンバイオティクス。
シンバイオティクスに対するメタアナリシスは最初であるそうだ。治療効果がここまであがるなら標準治療に入ってきても良いのではないか?とも思うが、いまだに標準治療にはいってこないのは、どの菌株を使うのかや民族間でのvalidationが固定できないことにあるだろう。

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